特集記事抜粋
 

VOL.14 −水ぬるむ春−(2003年 初夏号)
干潟に行くと
大人も子どもも どうして
はしゃいでしまうのかな?
川を渡る風
川面のきらめき
砂のにおい
辺りに満ちる生き物の気配に
五感がむずむずしたら
さあ! 裸足になって
どっかと砂に腰をおろし
潮干狩りといこうじゃありませんか
吉野川は今日も その恵みを
惜し気なく私たちに与えてくれることでしょう


特集◆吉野川の潮干狩り
Sketch of Yoshino River◆市場町
この人と吉野川◆井下俊作さん
さかな博士の吉野川魚図鑑◆オイカワ
<吉野川ニュース>
■世界水フォーラム「水のEXPO」に出展し、アドプト・プログラム吉野川をPR
■We Love Yoshinogawa キャンペーン展開中!
土用シジミはこれからが旬 吉野川の潮干狩り
4月1日、今年も吉野川下流の名田橋たもとでの潮干狩りが始まりました。初の大潮となった4月3日には、大勢の潮干狩り客が訪れ、手に手に熊手やザルを持って、初の収穫に歓声を上げました。 
 日本に生息するシジミは主に三種類。淡水にすむマシジミと、海水と淡水が混じり合う汽水域の砂泥地にすむヤマトシジミ、そして琵琶湖・淀川水系にすむセタシジミです。吉野川河口付近に生息しているのはヤマトシジミ。つやのある黒褐色の貝殻で、マシジミに比べると小粒ですが、身は大きいのが特徴です。「土用シジミ」の別名で呼ばれるように、旬はこれからです。田植え、畑の苗付け、麦の収穫……と春から続く農作業や、夏の暑さで疲れた体に、栄養満点のシジミは疲労回復・滋養強壮の薬として重用されてきました。
 あたたかい日差しをいっぱいに浴び、川風を頬に受けながら干潟で過ごす一日は、ほんとうに気持ちいいものです。大人はシジミを採り、子どもは水辺で水遊びや砂遊び・・・昔も今も変わらない、吉野川の初夏の風景です。
 機関誌14号では、潮干狩りのノウハウ、ポイント、そして料理など、潮干狩りを楽しむあれこれをご紹介しています。
この人と吉野川:井下俊作さん
原生林の奥、深い静寂につつまれた吉野川源流地点にたたずむ輝く球体のモニュメント。このモニュメントの作者である四国大学短期大学部教授・井下俊作さんに、吉野川への思いや源流モニュメントのお話をお聞きしました。
吉野川ニュース
■世界水フォーラム「水のEXPO」に出展し、アドプト・プログラム吉野川をPR

 3月16日から23日にかけて、京都、大阪、滋賀を中心に「第三回世界水フォーラム」が開催されました。世界中から水にかかわるあらゆる分野の人が集い、さまざまな水の問題について真剣な議論が繰り広げられました。
 吉野川交流推進会議も、この世界的なイベントの一環としてインテックス大阪で開催された「水のEXPO」に出展し、吉野川が全国に誇る清掃美化ボランティア「アドプト・プログラム吉野川」をPRしました。 アメリカで生まれ、徳島で育ち、県内はもとより全国各地へと広がったアドプト制度。私たちは、日本における先駆者として、この素晴らしい制度をさらに多くの地域に広げるため、全国から集まった人たちにパネルなどを使って説明しました。まだまだこの制度を知っている人は少なかったけれど、熱心に私たちの説明に耳を傾けていただきました。なかには、「ぜひとも私たちの地元でも取り組みたい」いう企業や行政関係者の方もいて、確かな手応えを感じました。

■We Love Yoshinogawa キャンペーン展開中!

 吉野川交流推進会議は、現在、吉野川流域の109の企業・団体、及び三六行政機関のみなさんに正会員になっていただき、年間1口3万円(1口以上)の支援をいただくことで運営を行っています。
 このたび、多くの企業や団体が当会議の活動を支援していることが一目でわかるように、「We Love Yoshinogawaステッカー」を作成しました。このステッカーをみなさんの事業所や営業車に貼っていただくことで、身近な企業や団体が当会議の活動支援を通じて社会貢献をしていることを、流域の人々に広く知っていただきたいと思っています。
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